なぜ犬は神社に入れないと言われるのか?愛犬NGの理由と歴史的背景

神社によっては「犬の立ち入り禁止」「ペット不可」とされる場所も少なくありません。
一方で、境内には犬の像である「狛犬(こまいぬ)」が置かれています。
「狛犬がいるのに、なぜ犬は入れないの?」と疑問に感じた方も多いでしょう。
本記事では、犬が神社でNGとされてきた理由について、神道の考え方や歴史的背景から解説します。実際に参拝する際の可否やマナーについては、別記事で詳しく紹介しています。
神社で犬が境内に入れない理由とは?
衛生・安全面からの配慮
神社は「神さまを祀る清浄な場所」とされています。
犬の毛や排泄物などによる衛生面の問題や、参拝客とのトラブル防止のため、境内への立ち入りを制限する神社が多いのです。
特に人が多い初詣シーズンは混雑するため、犬が驚いて吠えたり、踏まれたりする危険もあります。
そのため、「飼い主と犬の安全を守る目的」でもあるのです。
宗教的な「けがれ(穢れ)」の考え方
神道では、「清め」「けがれ(穢れ)」という概念があります。
昔は、動物の死や血などを「穢れ」とみなし、神聖な場所には動物を連れて入らないという習慣が生まれました。
その名残が現代にも残っており、犬=穢れではないけれど、神域を守るための制約として「境内NG」としている神社が多いのです。
狛犬はなぜ神社に?犬なのに境内にいる理由
実は“犬”ではなく「獅子と狛犬」

「狛犬」と呼ばれていますが、左右一対のうち片方は獅子(しし)で、もう片方が狛犬。
古代インドや中国の「守護獣(ライオン像)」が伝わり、日本で神社の入り口を守る存在になりました。
- 口を開けた「阿形(あぎょう)」=獅子
- 口を閉じた「吽形(うんぎょう)」=狛犬
つまり、「狛犬=犬の神さま」ではなく、神域を守る象徴的な存在なのです。
そのため、「犬の像がいるから犬を歓迎している」という意味ではないのですね。
すべての神社が犬NGというわけではない
ここまで解説してきた通り、神社で犬がNGとされるのには、宗教的・文化的な理由があります。ただし近年では、こうした考え方を踏まえたうえで、条件付きで犬同伴の参拝を認めている神社も存在します。
実際に、犬と一緒に初詣ができる神社や、参拝時のルール・注意点については、下記記事で詳しく解説しています。
参拝マナーの基本
- リードを短く持ち、人の少ない時間帯を選ぶ
- 排泄は境内に入る前に済ませる
- 神前では抱っこする、またはキャリーバッグに入れる
- 他の参拝者の迷惑にならないよう静かに参拝
まとめ|歴史を知ることが、トラブルを避ける第一歩
神社に犬が入れないのは、「犬を嫌うから」ではなく、神域の清浄を守るための伝統的な理由があります。
そして「狛犬」は犬そのものではなく、神域を守る象徴的存在。
愛犬と初詣を楽しみたいなら、
- ペット参拝OKの神社を選ぶ
- マナーを守る
- 人の少ない時間に行く
この3点を心がけましょう。
神様にも愛犬にも気持ちの良い1年の始まりになりますように。


